集団生活にもなれた年長組、園の中でも中心になって活動を始めます。
年長組になると、竹馬の挑戦が始まります。誰一人乗れない竹馬。園にある低い竹馬に乗り始め、支えてもらいながら一歩一歩ずつ歩き、一人で乗れた時は大喜び。運動が苦手な子も必ず乗れるよう、先生にコツを教えてもらって頑張ります。でも最後に頑張るのは、本人。そこで、頑張る心が育ちます。乗れるようになるまで、足の親指と、人差し指の間に、まめができ、つぶれます。ピリピリととても痛いのですが、乗れるようになりたい気持ちが優先し、全員が乗れるようになった時は大喜びです。
乗れるようになった子どもは、竹馬に乗って段のぼり、ボールけり、ジグザグ歩き、片足ケンケン、スキップ。いろいろな技を克服し「竹馬名人」になります。名人になると、高い節のところまで上げてもらって、園庭を闊歩します。それはそれは得意そうに、満面の笑みを浮かべて歩き回ります。年長児にとって難しいことですが、ほとんどが名人になることができるのです。その頑張りに、驚かされます。そこで力をつけた子どもたちは、きっとこれから、難しい課題に向きあった時、何かにつまづいた時、あきらめないで、頑張ることができると確信しています。
竹馬は、『子どもにとって、ちょっと難しいけれど、楽しくて、頑張れば必ず全員ができるようになる題材』です。そしてそれができたときの喜びは、「人生へ立ち向かう勇気と、自信」につながります。竹馬は、一年を通して、子ども達と共にあります。